「ルーム」を見たんだ。
監督はレニー・エイブラハムソン。
母親役のブリーラーソンがアカデミー賞主演女優賞を受賞。
個人的には作品賞を受賞したスポットライトより、こちらに作品賞を授与したい。
荒い筋書き
男の子ジャックはママと一緒に「部屋」で暮らしていた。
部屋は狭く明かりは電気と天窓から差す光しかなかったが、ジャックはその部屋の中で、体操をして、TVを見て、ケーキを焼いて、楽しい時間をママと二人で過ごしていた。
ジャックにとって世界は、この扉のない「部屋」だけだった。
ジャックが5歳になったとき、ママは何も知らないジャックに、部屋の秘密を打ち明ける
ママの名前は「ジョイで、この「部屋」の外には、本当の世界が広がっていて、世界は限りなく広い物なのよ」
「ママは誘拐されて、7年間もここに監禁されているの」
混乱するジャックを説き伏せて、決死の脱出を図るふたりは晴れて自由の身となり、すべてが解決して幸せになれると思っていた。
好きなキャラクター
レナ
ジョイの事件が原因かは分からないが、ジョイが脱出したときには母親と父親は離婚しており母親はレナと同居していた。
自分が口を出していい問題ではないと、いい距離感で見守っている感じが好き。
好きなシーン
好きなシーンというか、印象に凄く残ったシーンを二つ。
部屋からの脱出方法は、ジャックが死んだフリをし遺棄されるところを脱出するのですが、
その時にジョイが
「木のある場所へ」
と言います。犯人は分かった言って、ジャックを抱え部屋を出るですが、
二人が監禁されている部屋は、男の家の裏にある納屋であり、納屋を出てすぐに大きな木があり、その横には何もない土地があります。
男は一瞬立ち止まり木を見上げるのですが、思い直したように歩き出しジャックをトラックの荷台に転がします。
このシーンが凄く印象的。犯人の中にある情のような感情をうまく表しています。
もう1つは
ジョイの父親が夕食を食べているジャックを見ることが出来ないシーン。
娘がされたおぞましい行為を証が、そこにいると考え混乱しているシーンですね。
最後に
ラストシーンでジャックは一度部屋に戻り部屋を見渡し後
「部屋が縮んだの?」
と問いかけます。
なんか、スタンドバイミーのラストシーンを思い出すような変な感情になりました