「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を見たんだ
傑作アクション映画ボーンアイディンティティのダグ・リーマン監督作品。
リセット、リセット、リセット。
繰り返される同じ場面同じ敵。
ゲーム世代なら、一度は経験したことがあると思う情景。
僕はメタルスラッグのタイムアタックでした。
粗い筋書き
近未来。擬態と呼ばれる宇宙からの侵略者により人類は滅亡の危機に瀕していた。
軍属の報道官であるケイジ少佐は現地取材から逃げようと将軍を脅すが、反感を買い一兵卒として戦場へ送られる。
配属したJ分隊にもなじめず、パワードスーツの扱い方すら教えられないまま次の日戦場へ送られたケイジが見たものは、ギタイの待ち伏せにあい次々と戦死していく兵士の姿だった。
武器も使えず逃げ惑うケイジ少佐だったが、死ぬ間際に勇気を振る絞り青白く光るギタイを巻き添えに地雷にて爆死する。
そのとき敵の体液を浴びたケイジ少佐は、気が付くと記憶を持ったままJ分隊に配属された日にタイムループする。
そこからギタイを倒すためにケイジ少佐は同じ日を繰り返していく。
好きなキャラクター
もちろん、トムクルーズ演じる主人公ケイジ少佐。
この映画の見所の1つは、序盤シーンでビビリで情けないトムクルーズが見れるところ。
しかし、死を繰り返すうちに歴戦の兵士へと変貌していく姿がカッコよく。
ラストシーンの笑顔が、この映画の中でのケイジ少佐の感情すべてを物語っている。
あともう一人
ファレウ曹長
ケイジタイムリープして、起きた時にはこの人に話しかけられる。
J分隊の上官であるが、最終決戦の時は完全に無視され、朝礼時にいなくなったJ分隊に驚き目を丸くしている。
とりあえず、生き返った(この表現はおかしいが)後に出てくる人って覚えておけばいい。
唯一の見せ場は、隊列から外れ逃亡するケイジが失敗し、車にひかれたのを見て
「そんなに腕立てが嫌だったのか」
と戸惑うシーン。
好きなシーン
ラストシーンのトムクルーズの笑顔。
あの笑顔からのエンドロールが最高です。未来への希望と過去の思い出、そのすべてがあの笑顔に詰まっている。
あとケイジ少佐がリタ・ヴラタスキに訓練を受けるシーン。
ケイジが歴戦の兵士に変貌していく過程での訓練風景なんですが、普通と違うのは訓練の終わりはケイジの死です。そして、タイムループしてまた訓練して死。
死に方はリタが容赦なく銃で打ち抜きます。
待ってれといっているケイジに容赦なく銃を向ける姿が美しい。
訓練→死→タイムリープ→訓練→死
その繰り返しのリズムが、心地よくなってきます。
最後に
テレビ放映時にぶつ切りにしてしまえ感が凄く酷い作品です。
ぜひ、DVDで鑑賞してください。