「ゴッドファーザー」を見たんだ。
フランシス・フォード・コッポラ監督によるマフィア映画の原点にして頂点
3時間近くに及び作品ながら、飽きさせずに見れる作品。
マーロンブランド演じるドンコルレオーネ、この作品の前は落ち目と言われていて、
この役も自身で売り込んだみたいですね。
粗い筋書き
ニューヨークを治めるマフィアのコルレオーネ家。
その日、屋敷の広大な庭では娘の結婚式が行われていた。一方ブラインドを下ろした屋敷の中ではファミリーのボスであるドンコルレオーネが旧友であるはずの葬儀屋ボナセーラを頼みごとを聞いていた。
三男坊でマフィア家業とは無縁だったマイケルは恋人のケイともに屋敷を訪問し結婚式を祝う。
その日マイケルは初めてケイに自分の家の家業がマフィアだということ説明する。
驚きを隠せないケイにマイケルは、マフィア家業と自分は無縁だと誓う。
しかし、ある日新聞で父親でありファミリーのゴッドファーザーであるヴィトーが銃撃に合い病院に運び込まれたことをマイケルは知る。
このときから、ニューヨーク五大ファミリーの一つとして栄華を誇ったコルレオーネ家の運命が悲劇へと変わっていく。
好きなキャラクター
ドン・ヴィトー・コルレオーネ
なんと言ってもマーロンブランドが演じるドンの名言が多数登場する映画で、男としての生き様を学ばさせてくれる。
後述する冒頭のシーンでもあるが、ゆっくりと含みを持たせた話し方で相手に自分の意思を伝える。
家族思いであり、家族を大切にしない奴は男じゃないと教え、マフィア達に息子が雷に打たれて死んだとしてもお前たちに復讐すると言い切る。
もう一人
ルカ・ブラージ
コルレオーネファミリーの殺し屋。かなりの大柄で肥満体。
暴力的な脅し等でファミリーに貢献していると思われる。
ドンに忠実で、冒頭の結婚式のシーンでは、椅子に座りドンに会う順番を待ちながら、祝いの言葉を何度も何度も練習している。
この練習シーンが凄く印象的で、怖いけど憎めないキャラクターに思える。なんか憎めない殺し屋という意味で幕末に暗躍した実際の殺し屋、岡田以蔵を思わせるキャラクター。
好きなシーン
まず一番好きなシーン、冒頭。
光がさす庭で結婚式が行われている。
その時家の中では、娘を街のチンピラによって暴行を受け怪我をさせられた葬儀屋のボナセーラが、ドンにチンピラに復讐をお願いしている。
しかしドン・コルレオーネは、ボナセーラを突き放し、淡々と責めます。
妻がボナセーラの娘の名付け親なのに、君は長年顔を出さず、夕食に招待されたのも遠い昔の話だ。
それが娘の結婚式に突然現れ、金で復讐してくれだと、私はそれほど情けない男なのか。
私は君が友人なら、そんなチンピラすぐに処分してやる。君が友人なら……。
娘の結婚式、庭で光り輝くドレスに包まれている花嫁。
その裏で淡々とドンとしてマフィアの顔を見せるコルレオーネ。
この映画でこの冒頭のシーンが一番好き。
漫画ジョジョの奇妙な冒険で、このシーンをお借りしているシーンがありますが、大好きです。
もう一つは三男坊のマイケル(アルパチーノ)がレストランで父親を襲撃した麻薬密売人ソロッツォとマール・マクラスキー警部の二人を銃殺するシーン。
このシーンはマイケルの表情と空気感が凄くて、まさしく息をのむ名シーンです。
何でしょうか、見ているときの自分の鼓動までがリンクして緊張感が伝わってくるのが分かります。
最後に
この映画のラストシーンは、マイケルの嘘で終わります。
自分の兄を罠にはめた義理の兄をマイケルは自分の右腕として組織に置いておき、父親が泣くなり五大ファミリーのボスを殺害した後に、殺します。
妻に一度だけで質問に答えるとマイケルが言い、妻は本当に殺す指示をしたのかを聞きますが。
彼はそんなことはしていないと嘘をいう。
彼女はその嘘に気づきながらも、その嘘を信じようとドンコルレオーネと呼ばれている彼を遠くから見つめている。
この嘘がこの映画の家族を支えるという部分で一番重要なことなんだと思います。